強皮症
混合性結合組織病 (MCTD)の診断基準が2019年に改訂されていました。 改訂に関わった当院の医局員の先生からのお知らせで知りました。 2004年から15年ぶりに改訂になります。混合性結合組織病は日本で主に知られている概念ですので、この純国産の診断基準は知…
『抗核抗体の蛍光抗体法のパターンと対応抗体が覚えられない!!』と言う声をしばしばお聞きします。確かにそうです。 気合を入れれば、覚えられなくはないかと思いますが、正直大変ですよね。 何か良い覚え方がないか考えましたが、そんな小手先の事はせず…
関節リウマチや皮膚筋炎、強皮症などの全身性自己免疫性リウマチ性疾患(SARD)は、しばしば間質性肺疾患(ILD)を起こします。それぞれの疾患でどれくらいILDを起こしやすいかは、各国から様々なコホート研究が発表されていますが、どの疾患がどのくらいILDを起…
強皮症は様々な臓器に不可逆的な病変を生じますが、未だに画期的な治療はなく、どうしても対症療法が中心となっています。 臨床医の中でも薬の使い分けについては人それぞれかと思います。 そんな中で2018年、ガイドラインではありませんが、強皮症のエキス…
強皮症は皮膚硬化を起こす自己免疫疾患ですが、間質性肺炎、心血管疾患、腎病変、消化管病変など様々な合併症が起こります。 今までなかなか特効薬がなく、患者さんに申し訳なく思って来ましたが、病態が少しずつ解明され、新しい治療薬が出てくるようになり…
皮膚筋炎や強皮症などの疾患は自己抗体が診断に有用であることはもちろん、ある程度、病因や臨床経過、障害臓器、予後に関係することが分かっております。 今回は強皮症の自己抗体についてまとめたいと思います。 【ポイント】 ・抗トポイソメラーゼI抗体(抗…
Lidar M. et al. Autoimmun Rev. 2012 May;11(6-7):A515-9. Pregnancy issues in scleroderma. 【ポイント】 ・強皮症患者の妊娠の成功率は関節リウマチ患者や健常者と比べてわずかに低いがそれほどではない ・しかし、関節リウマチ患者よりも外見の問題が多…
概念 疫学 病態 病理(3) リスク因子(1) 鑑別(1) 定義・診断基準(1) 治療 予後 概念 ・強皮症(Systemic Sclerosis: SSc)は血管障害や線維化によって皮膚硬化がや臓器障害が引き起こされることが特徴的な自己免疫性疾患(1) ・強皮症腎クリーゼ(Scleroderma ren…