リウマチ膠原病疾患症状早見表
皆様にリウマチ膠原病疾患をより理解して頂くために、どうしたら良いずっと考えております。リウマチ膠原病疾患は症状が多彩で捉えどころがない事が苦手な要因ではないかとふと思い、それならば症状がまとまった一覧があれば、と思い立ちました。
リウマチ膠原病疾患の症状をExcelで即興でまとめたので、良かったら参考にしてみてください。情報の統一性を持たせるために、ソースは難病情報センターから取りました。特定疾患に定められていないものは大学のホームページなどを参考にしています。
頻度に関しては恣意的かつ大雑把に以下のようにまとめました。
◎: 30~50%以上
〇: 5~30%
△: 5%未満、症例報告レベル
×: なし
こちらまだドラフト版であり、添削頂ける方を募集致します。ご協力頂ける方は間接・直接ご連絡下さい。謝礼はございませんが、文末に協力者としてお名前を記載させて頂きます。
まずリウマチ膠原病疾患は以下のカテゴリーに分ける事が出来ると思います。
リウマチ膠原病疾患のクラスター
SLE:全身性エリテマトーデス、APS:抗リン脂質抗体症候群、PM:多発筋炎、DM:皮膚筋炎、MCTD:混合性結合組織病、SSc:全身性強皮症、SjS:シェーグレン症候群、RA:関節リウマチ、Crystal:痛風・偽痛風、OA:変形性関節症、PMR:リウマチ性多発筋痛症、SpA:脊椎関節炎、AAV:ANCA関連血管炎、GCA:巨細胞性動脈炎、TA:高安動脈炎、PN:結節性多発動脈炎、CV:クリオグロブリン血症性血管炎、IgA:IgA血管炎、BD:ベーチェット症候群、AOSD:成人Still病、FMF:家族性地中海熱、TRAPS:TNF受容体関連周期性症候群、CAPS:クリオリピン関連周期熱症候群、IgG4RD:IgG4関連疾患、RP:再発性多発軟骨炎、CD:Castelman病
各カテゴリー、疾患毎の症状以下になります。多すぎて見えないですよね。
各カテゴリー毎に分けたのが以下になります。
抗核抗体関連疾患
滑膜・腱・滑液包主体疾患
血管炎
自己炎症関連疾患
その他
改訂記録
#1. 2021-06-15 謝辞:以下2件、リウマチ内科医tsussy先生
【RA:血球異常】→【△(Feltyの場合)】を追加
【EGPA:血球異常】→【◎(好酸球増多)】を追加
#2. 2021-06-21
【RA:皮膚障害△】→【△(リウマチ結節)】を追加 謝辞:今村竜太先生(岡山市民)
【PNの:胞出血】→【〇→△】へ変更
#3. 2021-06-24 謝辞:吉田知宏先生(倉敷中央)
【DM】結膜炎→【〇→△】へ変更、骨・関節障害→【〇~◎(特にARS, MDA5)】へ変更
【各種抗核抗体関連疾患】皮膚障害→【皮膚障害(レイノー含む)】へ変更
【PM】心病変→【△→〇】へ変更
【MCTD】中枢神経障害→【”三叉神経障害、無菌性髄膜炎”の注釈】追加
【SSc】腎障害◎→【クリーゼの場合】追加
【GPA】鼻病変→【出血】追加、動脈病変→【顎】追加
【TA】心病変→【AR】追加、皮膚病変→【〇(結節性紅斑)】追加
【BD】心病変→【△(AR)】追加、腎・泌尿器→【外陰部潰瘍】追加
皮膚病変→【結節性紅斑】追加