Beers criteria 2019
American Geriatrics Society 2019 Updated AGS Beers Criteria® for Potentially Inappropriate Medication Use in Older Adults.
J Am Geriatr Soc. 2019 Apr;67(4):674-694.
高齢者の約1割は薬剤の副作用のため入院していると言われております(PMID=28251277)。これは外国の報告であり、私の実感では超高齢化社会の日本ではもう少し高い割合のように思います。
高齢者の不要な薬剤を減らそうという『Beers criteria』をご存知の方もおられるかもしれませんが、この度、2019年にUpDateされました。
リウマチ膠原病領域で言えば、ストレス潰瘍予防の過度なPPI処方は避けましょうという点と腎機能障害がある場合のコルヒチンの使用に注意ということでしょうか。
Beers criteria 2019ではH2ブロッカーはむしろ認知症患者で避けるべき薬剤の項目から除外されています。これからは腎機能が良ければPPIよりもH2ブロッカーなのでしょう。
《高齢者に対して潜在的に不適当になり得る薬剤》
《高齢者の疾患・病態毎の潜在的に不適当となり得る薬剤》
《高齢者に対して潜在的に不適当になり得るため, 使用時に注意すべき薬剤》
《高齢者に対して薬物相互作用の観点から潜在的に不適当になり得る薬剤》
《高齢者に対して腎機能障害のため, 避けるか減量すべき薬剤》
《抗コリン作用を有する薬剤》
《2015年のCriteriaから除外された薬剤》
《2015年のCriteriaに追加された薬剤》
《2015年のCriteriaに変更が加えられた薬剤》