リウマチ膠原病徒然日記

リウマチ膠原病徒然日記

リウマチ膠原病疾患に関して日々疑問になったことを中心にまとめたものです。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『朝のこわばり』は何故起こるか?~時間生物学という概念~

関節リウマチに限らず『朝のこわばり』は炎症性関節炎を示唆する特徴的な所見です。 『夜間にずっと動かないから、炎症を起こしている関節が固まってしまう』と教わって来ましたが、朝のこわばりが何故起こるのか、ちゃんと考えた事がありませんでした。 し…

SLE患者の悩ましい倦怠感はどうマネジメントするか?

SLE

SLEではしばしば倦怠感が患者さんを苦しめる事があります。疾患の活動性ばかりに目が言っているとついつい患者さんの訴えを軽んじてしまうかもしれません。 治療のガイドラインの進歩も著しいですが、”倦怠感”という少し取っ付きにくい領域についても医療者…

間質性肺疾患を起こしやすいリウマチ膠原病とは?

関節リウマチや皮膚筋炎、強皮症などの全身性自己免疫性リウマチ性疾患(SARD)は、しばしば間質性肺疾患(ILD)を起こします。それぞれの疾患でどれくらいILDを起こしやすいかは、各国から様々なコホート研究が発表されていますが、どの疾患がどのくらいILDを起…

SLEの診断と治療~Updated in 2020~

SLE

また、SLEに関して素晴らしいReviewが出ました。 このReviewが優れているのは、図表、アルゴリズムが多く用いられている点と、引用文献の多くが過去5年以内のものである点です。 それぞれの項目も少ない分量でまとめられており、読みやすいです。 是非、ご堪…

側頭動脈生検陽性GCA vs 陰性GCA vs GCA mimicker~3つのコホートの比較~

巨細胞性動脈炎(GCA)にとって側頭動脈病変の有無を確認する事は非常に重要です。 1990年のACRの分類基準でも『側頭動脈の異常』は一項目となっております。 一方で側頭動脈病変がない大血管型の巨細胞性動脈炎(LV-GCA)も存在します。 こちらは以前にまとめた…