リウマチ膠原病徒然日記

リウマチ膠原病徒然日記

リウマチ膠原病疾患に関して日々疑問になったことを中心にまとめたものです。

IgG4関連疾患

口唇生検はIgG4関連疾患の診断に有用か?

2019年はIgG4関連疾患の新分類基準が発表された記念すべき年でした。この分類基準の特徴は生検(病理所見)がなくてもその他の部分で有意な所見があれば、IgG4関連疾患と診断出来るという包括的な基準でした。 しかし、IgG4関連疾患の診断において病理所見が重…

IgG4関連疾患~新分類基準2019~

以前にACR/EULARのIgG4関連疾患の新分類基準の2018年ドラフト版についてご紹介させて頂きましたが、この度2019年に最終版が報告されましたので、ご紹介致します。 ドラフト版についてはこちらをどうぞ。 やはり、ドラフト版の通り、3つのステップに従って診…

IgG4関連疾患のフェノタイプ

Wallace ZS. et al. Ann Rheum Dis 2019;78:406-412. Clinical phenotypes of IgG4-related disease: an analysis of two international cross-sectional cohorts. IgG4関連疾患は全身の臓器を侵す免疫介在性疾患で、主に唾液腺、膵胆管、リンパ節、肺、腎、…

IgG4関連疾患の分類基準2018

2018年にACRとEULARが合同でIgG4関連疾患の分類基準のドラフト版を発表しました。なんと3ステップを順序に踏んでゆき、診断した際の感度と特異度はそれぞれ99.2%、85.5%だそうです。すご。ただしこれはあくまでの研究のための分類基準であり、診断基準ではな…