リウマチ性多発筋痛症
PMRの有病率ってどのくらいか分かりますか? 『日本は超高齢化社会だから、多いに決まっている!』と言う方もいるかもしれません。 私の外勤先では、たった2か月のうちにPMR、RS3PEを5人も診断された先生もいるくらいです。 しかし、本当にそんなに多いので…
リウマチ性多発筋痛症(PMR)と言えば、『両上肢挙上困難』を思い浮かべる方は多いと思います。 『両上肢挙上困難+CRPなどの炎症マーカー上昇=PMR』という方程式もしばしばカルテで見られます。 しかし本当にそれで良いのでしょうか?身体所見でPMRらしさが分…
『リウマチ性多発筋痛症(PMR)は悪性腫瘍を合併する』という噂が巷では流行っています。少し古いですが、英国のPMR診療ガイドラインでも活動的な悪性腫瘍を除外するよう勧められております(PMID=19910443)。 しかし『本当に悪性腫瘍が合併しやすいのか』する…
リウマチ性多発筋痛症(PMR)のガイドラインとしてEULARの2015年の治療ガイドライン(1)が有名ですが、残念ながらステロイドの用量など、日本人にそのまま当てはめられない部分もありました。 そこで、独断と偏見ではございますが、日本人向けの治療アルゴリズ…
リウマチ性多発筋痛症(PMR)と巨細胞性動脈炎(GCA)は合併すると言われています。 欧米では、およそPMRの10~30%にGCAが合併すると言われておりますが(PMID=28774422)、日本ではもう少し頻度が低く、東北大学からの報告では、PMRの内probable GCAに分類されたの…
リウマチ性多発筋痛症(PMR)のエコー所見と言えば、上腕二頭筋腱の腱鞘滑膜炎や肩関節の肩甲下・三角筋下滑液包炎が有名です。 2012年のEULAR/ACRの分類基準でもエコーの所見を用いた項目が基準に含まれています。 しかし、この上腕二頭筋腱鞘滑膜炎や肩の滑…
『リウマチ性多発筋痛症』という病名は、両上肢挙上困難+炎症マーカー上昇で比較的簡単に付けられてしまいますが、同じような症状を呈する疾患は多岐に渡ります。 簡単に診断する前に、以下の鑑別疾患について今一度、思いを巡らせて見てください。
リウマチ性多発筋痛症(PMR)と血清反応陰性の関節リウマチ(Seronegative RA)はいずれも高齢者の炎症性リウマチ疾患の中で頻度の高い疾患です。 今回はそんな二つの相違点に着目したReviewをご紹介します。 おまけで血清反応陽性と陰性の関節リウマチの違いや…