リウマチ膠原病徒然日記

リウマチ膠原病徒然日記

リウマチ膠原病疾患に関して日々疑問になったことを中心にまとめたものです。

シェーグレン症候群!?だけじゃない口渇の鑑別

患者さんが口渇症状を自覚し、または口腔内乾燥を指摘されて、シェーグレン症候群が疑われて紹介される事がしばしばあります。

 

しかし、なかには糖尿病だったり、高カルシウム血症だったりと、リウマチ膠原病以外の病気が隠れている場合があります。

 

本日は口渇の鑑別を一覧にまとめました。自分の備忘録用でもありますが、宜しければご活躍下さい。

 

『口渇』と言われても、それが本当に病的な口渇かを判断しなければなりません。

以下の問題がある場合は病的と捉え、鑑別をしっかり考えましょう。

 

機能上の問題

●嚥下困難

●咀嚼困難

●発話困難

●味覚の変化

 

形態学的な問題

●舌痛症

●口臭

●頬粘膜の乾燥

●舌炎

●口唇のひび割れ

●口腔カンジダ症 

 

上記の所見が多数ある場合は、病的と捉えて、以下の鑑別を行っていきます。

 

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下線は筆者追加

 

【参考文献】

Jillian W Millsop, et al. Clin Dermatol. Sep-Oct 2017; 35 (5): 468-476. "Etiology, evaluation, and management of xerostomia" PMID=28916028