2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
リウマチ性多発筋痛症(PMR)と血清反応陰性の関節リウマチ(Seronegative RA)はいずれも高齢者の炎症性リウマチ疾患の中で頻度の高い疾患です。 今回はそんな二つの相違点に着目したReviewをご紹介します。 おまけで血清反応陽性と陰性の関節リウマチの違いや…
強皮症は皮膚硬化を起こす自己免疫疾患ですが、間質性肺炎、心血管疾患、腎病変、消化管病変など様々な合併症が起こります。 今までなかなか特効薬がなく、患者さんに申し訳なく思って来ましたが、病態が少しずつ解明され、新しい治療薬が出てくるようになり…
かつては関節の変形を防ぐことが出来なかった関節リウマチですが、早期発見、早期治療、そして治療選択の多様化のため、関節予後は各段と改善しました。 今では関節の著明な変形を見る事が少なくなったという言うぐらいです。 そこで、次の湧いてきたのは『…
関節リウマチがどうやって発症して行くのか分かりますか? EULAR(欧州リウマチ学会)は2012年に、関節リウマチになるまでの段階(自然史)を下図の通り、6つのフェーズに分けて定義しました(1)。 関節リウマチが発症してからの治療はかなり確立して来ましたが、…
ANCA関連血管炎のMAINRITSAN3試験の結果が出ました。 ANCA関連血管炎(AAV)の寛解導入においてリツキシマブがエンドキサンと同等である事は既に示されております(RITUXVUS試験)。リツキシマブを含むレジメンが登場してから、AAVの寛解率は53%から88%へと改善…