2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
前回、抗CCP抗体は脊椎関節炎で高率に陽性になると話しました。 しかし、それ以外の疾患でも陽性になる事が知られています。 今回は関節リウマチ以外の疾患での抗CCP抗体陽性率についてまとめたいと思います。 お時間がない方は最後のまとめからお読み下さい…
先日、他院で『関節リウマチ』として治療されている患者さんが、小生の一般内科外勤に降圧薬の処方と、ついでに関節痛の増悪を訴えて来院されました。 もともと『抗CCP抗体強陽性』のため、関節リウマチと診断されたとの事ですが、診察すると足関節炎、肘関…
変形性膝関節症の患者さんが痛みを訴える時、『軟骨が擦り減っているから』と説明している医師は少なくないかと思います。広告でも『軟骨を守る』などと謳っている健康食品も多いように思います。 果たして”軟骨のすり減り”と”関節痛”が本当に関係するのでし…
本日ご紹介するのは、免疫性血小板減少減少性紫斑病(ITP)と全身性エリテマトーデス(SLE)の関係について考察した短い論文です。 結論から申し上げますと、ITPはSLE発症のハイリスクであるため、ITPの診断の入り口である血液中の先生とリウマチ内科医が協力し…
医学生、研修医向けに輸液についてWebレクチャーを行いました。
関節リウマチの診断にRFや抗CCP抗体が有用であることは周知の事実だと思いますが、一昔前まで、RFや抗CCP抗体などの抗体が陰性化する事で、寛解に達する事が出来ると考えられておりました。 そのため、治療経過の中で、値をずっと測定している先生や、値が気…